香典のお礼を電話で伝えるときに、どんな言葉を使えばいいのか迷ってしまいますよね。
今回は香典のお礼を電話で伝える際の適切な言葉遣いやマナー、具体的な会話例をくわしく解説します。
まずは、この記事のポイントをまとめました。
- 香典のお礼は電話でも問題なく、むしろ望ましい場合もある
- 葬儀から2〜3日以内の連絡が望ましい
- 電話は取り急ぎのお礼で、後日改めて直接会って感謝を伝えるのがベストな対応
- 喪主が代表してお礼を述べるのが基本的なマナー
それでは、これらのポイントについて、ひとつずつくわしく見ていきましょう。
香典のお礼を電話で伝える言葉遣いや会話例
ここからは、実際の香典のお礼を電話で伝える際の言葉遣いや会話例をご紹介します。
状況に応じて、以下の例を参考にしながら言葉を選んでください。
一般的な場合の会話例
「もしもし、○○です。
お時間よろしいでしょうか。
先日の葬儀では、ご香典をいただきまして、誠にありがとうございました。
おかげさまで、無事に葬儀を執り行うことができました。
本来であれば直接お伺いしてお礼を申し上げるべきところ、取り急ぎお電話にて失礼いたします。
落ち着きましたら、あらためてご挨拶に伺わせていただきたく存じます」
葬儀当日にお礼を言えなかった場合の会話例
「もしもし、○○です。
先日は葬儀にご参列いただき、また、ご香典までいただきまして、誠にありがとうございました。
当日は大変バタバタしており、きちんとしたお礼を申し上げることができず、申し訳ございませんでした。
本来であれば直接お伺いすべきところですが、取り急ぎお電話にて御礼申し上げます」
香典を郵送で受け取った場合の会話例
「もしもし、○○です。
先ほど、ご香典を確かに受け取りました。
わざわざお送りいただき、誠にありがとうございます。
おかげさまで、昨日、無事に葬儀を執り行うことができました。
本来であれば直接お目にかかってお礼を申し上げるべきところ、まずはお電話にて御礼申し上げます」
香典のお礼を電話で伝えていい3つのケース
香典のお礼を電話で伝えることについて、戸惑う方も多いと思います。
以下の3つのケースでは、電話でのお礼が望ましいとされています。
- 香典を郵送で受け取った場合
- 葬儀当日にお礼を言えなかった場合
- 遠方の方に早めにお礼を伝えたい場合
それぞれのケースについて、くわしく解説していきましょう。
香典を郵送で受け取った場合
郵送で香典を受け取った場合は、できるだけ早く電話でお礼を伝えることをおすすめします。
お香典を送ってくださった方は、きっと「無事に届いただろうか」とドキドキしながら待っていることでしょう。
そんな相手の気持ちに寄り添い、受け取ったことをすぐにお伝えするのが思いやりのある対応となります。
葬儀当日にお礼を言えなかった場合
葬儀当日は、さまざまな対応に追われてバタバタしてしまいますよね。
そんな中で、すべての参列者に丁寧なお礼を言えないこともあります。
そういった場合は、葬儀後できるだけ早いタイミングで電話をかけ、当日お礼が言えなかったことへのお詫びと感謝の気持ちを伝えましょう。
遠方の方に早めにお礼を伝えたい場合
遠方にお住まいの方への香典のお礼は、電話で済ませても失礼には当たりません。
むしろ、わざわざ会いに来ていただくことを考えると、電話でのお礼のほうが相手の負担にならない場合もあります。
電話で香典のお礼を伝える際の5つの注意点
香典のお礼を電話で伝える際は、以下の点に気をつけましょう。
- 葬儀後2〜3日以内に連絡する
- 電話をかける時間帯に配慮する
- 長話は避ける
- 喪主から連絡する
- 電話だけで終わらせない
それぞれの注意点について、くわしく解説していきます。
葬儀後2〜3日以内に連絡する
電話でのお礼は、できるだけ早く行うことが望ましいです。
特に郵送で香典を受け取った場合は、相手も届いたかどうか気にしているはずです。
葬儀から2〜3日以内、遅くとも1週間以内には連絡するようにしましょう。
電話をかける時間帯に配慮する
電話をかける時間帯は、平日であれば10時から17時くらいの間がベストです。
まずは「お電話してもよろしいでしょうか」と確認の言葉を添えるのも、思いやりのある対応といえます。
長話は避ける
電話でのお礼は、用件を手短に済ませることを心がけましょう。
相手も仕事中かもしれませんし、プライベートな時間を長く拘束するのは避けたいものです。
喪主から連絡する
香典は本来、喪主が受け取るものです。
したがって、お礼の電話も基本的には喪主から入れるのがマナーとなります。
電話だけで終わらせない
電話でのお礼は、あくまでも「取り急ぎ」のものと考えましょう。
後日、直接会ってあらためてお礼を言うか、お礼状を送るなどの対応を取ることをおすすめします。
電話で香典のお礼を伝える際のコツ
長年の経験から得られた、電話で香典のお礼を上手に伝えるコツをご紹介します。
- 事前に伝えたい内容をメモしておく
- 相手の反応に合わせて臨機応変に対応する
- 質問への備えをしておく
事前に伝えたい内容をメモしておく
電話をかける前に、伝えたい内容を箇条書きでメモしておくとスムーズです。
特に複数の方に電話をする場合は、誰にどんなお礼を言うべきか、メモを見ながら漏れなく伝えることができます。
相手の反応に合わせて臨機応変に対応する
電話口で「お気持ちだけで十分です」と言われることもあります。
そんなときは、無理に形式的な言葉を並べるのではなく、素直に感謝の気持ちを伝えましょう。
質問への備えをしておく
電話をすると、相手から故人の最期の様子や、遺族の様子を尋ねられることがあります。
あらかじめ、どう答えるか考えておくと慌てずに済みますよ。
よくある質問
Q.電話でのお礼は、いつまでにすればいいの?
A.基本的には葬儀から2〜3日以内、遅くとも1週間以内に電話することをおすすめします。
特に郵送で香典を受け取った場合は、相手も届いたかどうか気にしているはずです。
できるだけ早く電話をして、受け取ったことを伝えましょう。
Q.義理の親へのお礼の電話は、誰がすべき?
A.まずは喪主から義理の親へお礼の電話を入れ、その後で、あなたからもお礼の電話を入れるのがベストな対応です。
ただし、家庭の事情によって喪主からの電話が難しい場合は、あなたが代わりに電話することも検討しましょう。
まとめ
香典のお礼を電話で伝える際のポイントを、もう一度おさらいしましょう。
- 香典を郵送で受け取った場合は電話でのお礼が望ましい
- 葬儀から2〜3日以内に連絡するのがベスト
- 喪主から連絡するのが基本的なマナー
- 電話は取り急ぎのお礼として後日改めて直接会って感謝を伝える
- 事前に伝えたい内容をメモして手短に済ませる
大切な方を亡くされた後の電話での対応は、心身ともに疲れている中での大変な作業となります。
この記事を参考に、できる範囲でベストな対応を心がけていただければと思います。
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