葬儀屋さんとの「相性が大事」という話って、実際に経験してみないと分からないものですよね。
私も父の葬儀を執り行った時に、この「相性」がいかに大切かを痛感しました。
葬儀って人生で何度も経験するものではないし、悲しみの中で冷静な判断が難しい状況だからこそ、信頼できる担当者との出会いが本当に重要なんです。
まず結論だけ先にまとめると、以下のポイントが大切でした。
- 担当者の態度や説明の仕方で、相性の良し悪しがすぐに分かる
- 費用だけでなく、丁寧な説明と共感力のある対応が重要
- 相性の良い葬儀屋さんに出会えると、心に残る見送りができる
それでは、私自身の体験談も交えながら、葬儀屋さんとの相性について詳しくお話ししていきますね。
きっと同じような経験をされた方も多いと思うので、少しでも参考になれば嬉しいです。
葬儀屋さんとの相性の悪さに気づいた瞬間
葬儀の準備を進める中で「この担当者とは合わないな」と感じる瞬間って、意外とはっきりしているものです。
私が実際に経験した、そして周りの方々からもよく聞く「相性の悪さ」を感じるポイントをまとめてみました。
- 担当者の態度や説明にモヤモヤした時
- 大事な場面での”温度差”を感じた時
- 「流れ作業」にされたような感覚を覚えた時
これらの瞬間を詳しく見ていくと、なぜ相性が大切なのかがよく分かります。
相性の悪さを感じる場面 | 具体的な状況 | 遺族の心境 |
---|---|---|
初回面談時 | 「知っていて当然」という態度で接される | 質問しづらくなり不信感が募る |
搬送中 | すぐに費用や葬儀内容の話を持ち出される | 商売優先と感じて嫌な気持ちになる |
打ち合わせ時 | 特定の人ばかり優遇し、他の家族を軽視 | 家族の悲しみに寄り添ってもらえない |
葬儀進行中 | 事務的・流れ作業のような対応 | 故人を大切に扱ってもらえない感覚 |
担当者の態度や説明にモヤモヤした時
初めて葬儀を経験する遺族にとって、分からないことだらけなのは当然です。
でも、担当者が「こんなことも知らないの?」という態度を取ったり、専門用語ばかり使って説明したりすると、本当に困ってしまいます。
私の友人の話ですが、母親の葬儀の際に担当者から「普通はこうするものです」と何度も言われて、まるで自分たちが非常識であるかのような気持ちになったそうです。
質問をするのも申し訳ない雰囲気で、結局よく分からないまま葬儀が進んでしまったとのこと。
また、霊柩車で故人を搬送している最中に、すぐに葬儀の内容や費用の話を始める担当者もいます。
遺族がまだ悲しみの整理がついていない状況で、「商売のことしか考えていないのかな」と感じてしまうんですよね。
大事な場面での”温度差”を感じた時
葬儀って、故人との最後のお別れの場面です。
だからこそ、担当者にも遺族の気持ちに寄り添ってほしいと思うのは自然なことでしょう。
でも、スタッフが事務的すぎたり、まるでマニュアル通りにこなしているだけのような対応だと、本当にがっかりしてしまいます。
私が経験した中でも、葬儀の進行中に担当者が時計をチラチラ見ていたり、他の遺族と雑談していたりする場面がありました。
こちらは人生で一番大切な時間を過ごしているのに、相手にとっては「いつもの仕事」でしかないんだなと感じて、すごく寂しい気持ちになったんです。
「流れ作業」にされたような感覚を覚えた時
相談や打ち合わせがマニュアル通りで、個別の事情や希望を聞いてもらえないと、「流れ作業」のように感じてしまいます。
例えば、故人の人柄や生前の様子について話しても、「はい、はい」と流されてしまったり、こちらの要望に対して「できません」の一点張りだったり。
私の場合、父が生前好きだった音楽を流したいとお願いしたところ、「普通は使わない」と言われて却下されたことがありました。
結局、別の葬儀社に変更したのですが、その違いは歴然でした。
葬儀後のアフターフォローも大切なポイントです。
用が済んだら対応が雑になったり、連絡が取れなくなったりする業者もあるんですよね。
葬儀屋選びで見落としがちな3つのポイント
葬儀屋さんを選ぶ時って、どうしても費用面に目が行きがちですよね。
でも実際に経験してみると、それ以外にも本当に大切なポイントがたくさんあることが分かります。
私自身、最初の葬儀では「安いから」という理由だけで選んでしまい、後で後悔することになりました。
- 「費用」だけで決めると危険な理由
- 丁寧な説明とこちらの思いを汲み取ってくれるかどうか
- 打ち合わせ時の「相性」をチェックする重要性
これらのポイントを見落とすと、大切な人のお見送りが台無しになってしまう可能性があります。
選び方のポイント | 良い例 | 悪い例 |
---|---|---|
費用の説明 | 総額の見積もりを詳細に説明 | 基本料金のみで追加費用が不明 |
対応の姿勢 | 遺族の要望を丁寧にヒアリング | 契約を急かす、押しが強い |
提案力 | 複数の選択肢を分かりやすく提示 | マニュアル通りの提案のみ |
相性 | 話しやすく信頼感がある | 違和感があり質問しにくい |
「費用」だけで決めると危険な理由
葬儀の費用って、本当に高額になりがちですから、少しでも安く抑えたいと思うのは当然です。
でも、「安さ」や「パッケージ料金」だけで選んでしまうと、思わぬ落とし穴があるんですよね。
私が最初に選んだ葬儀社も、基本料金は他社より安かったんです。
でも、実際に葬儀が終わってみると、オプション料金や追加費用がどんどん加算されて、結局他社と変わらない金額になってしまいました。
しかも、見積もりの内訳が不明瞭で、「これは何の費用ですか?」と聞いても、「一般的な費用です」としか答えてもらえなかったんです。
後から調べてみると、霊柩車の料金、ドライアイス代、安置料金などが別途必要だったということが判明しました。
基本プランには最低限のものしか含まれていなくて、実際に必要なものを追加すると、結局高額になってしまうんですね。
それに、安い業者の中には、人件費を削減するために十分な人員を配置していないところもあります。
葬儀当日にスタッフが足りなくて、進行がスムーズでなかったという話も聞いたことがあります。
丁寧な説明とこちらの思いを汲み取ってくれるかどうか
葬儀には専門用語がたくさん出てきます。
「湯灌」「納棺」「通夜振る舞い」など、普段聞き慣れない言葉ばかりで、初めての人には本当に分からないことだらけ。
だからこそ、担当者が分かりやすい言葉で丁寧に説明してくれるかどうかは、とても重要なポイントなんです。
私が二回目にお願いした葬儀社の担当者は、専門用語を使う時には必ず「これはこういう意味です」と説明してくれました。
また、

分からないことがあれば、どんな小さなことでも遠慮なく聞いてくださいね
と言ってくれて、本当に質問しやすい雰囲気を作ってくれたんです。
さらに大切なのが、こちらの要望や思いを真摯に受け止めてくれるかどうかということ。
故人の遺志や遺族の希望をきちんと聞いて、それを葬儀に反映させようと努力してくれる担当者は信頼できます。
例えば、

「アットホームな雰囲気にしたい」「故人の好きだった花を使いたい」「特定の音楽を流したい」
といった要望に対して、「できません」と即答するのではなく、「どうすれば実現できるか一緒に考えましょう」という姿勢を見せてくれる業者は本当にありがたい存在です。
打ち合わせ時の「相性」をチェックする重要性
葬儀の準備から当日まで、担当者とは何度もやり取りをすることになります。
だからこそ、この人となら安心して任せられるかどうかを、打ち合わせの段階でしっかりと見極めることが大切です。
相性の良い担当者の特徴をまとめると、まず話しやすさがあります。
こちらが不安な気持ちでいることを理解して、優しく寄り添ってくれる人柄かどうか。
些細なことでも相談しやすい雰囲気を作ってくれるかどうかが重要なポイントです。
また、遺族の悲しみに共感してくれる姿勢があるかどうかも大切。
機械的な対応ではなく、「大変でしたね」「お疲れ様でした」といった温かい言葉をかけてくれる担当者だと、精神的な負担も軽くなります。
逆に、打ち合わせ中に少しでも「この人とは合わないな」「何か違和感があるな」と感じたら、その直感を大切にしてください。
小さな違和感が、後々大きな不満につながることもあるんです。
葬儀はやり直しがきかないからこそ、担当者との相性は本当に重要なんですよね。
相性のいい葬儀屋さんに出会って変わったこと
相性の良い葬儀屋さんに出会えると、葬儀に対する印象が本当にガラリと変わります。
私自身、二度の葬儀を経験して、その違いを肌で感じることができました。
最初の葬儀では「何かモヤモヤする」「本当にこれで良かったのかな」という気持ちが残ったのですが、二回目の葬儀では「心から満足できるお見送りができた」と思えたんです。
- 再び身内を見送ることになった時の別の葬儀社との違い
- “人”が変われば、葬儀の印象もまるで違うということ
- 心に残る見送りができた安心感
この経験を通して、葬儀屋さん選びがいかに大切かを実感しました。
比較項目 | 相性の悪い葬儀屋 | 相性の良い葬儀屋 |
---|---|---|
打ち合わせの雰囲気 | 急かされる、決断を迫られる | じっくりと話を聞いてくれる |
故人への配慮 | まるきり興味を示さない | 生前のエピソードを大切にしてくれる |
遺族への対応 | 事務的で距離を感じる | 家族のように寄り添ってくれる |
葬儀後の印象 | 何かモヤモヤが残る | 心から満足できる |
再び身内を見送ることになった時の別の葬儀社との違い
父の葬儀から数年後、今度は母を見送ることになりました。
最初の経験があまり良くなかったので、今度は慎重に葬儀社を選ぼうと決めていたんです。
何社かに相談してみて、最終的に選んだのは、打ち合わせの時点で「この人なら安心して任せられる」と感じた担当者がいる葬儀社でした。
その違いは、本当に歴然としていました。
まず、打ち合わせの段階から全然違うんです。
最初の葬儀社は「普通はこうします」「だいたいこんなものです」という説明ばかりでしたが、今度の担当者は「お母様はどのような方でしたか?」「ご家族としてはどのようなお見送りをしたいですか?」と、こちらの気持ちや希望を丁寧に聞いてくれました。
母が生前好きだった花の話をすると、「それなら祭壇にその花を使わせていただきましょう」と提案してくれて、さらに

お母様がその花を好きになったエピソードがあれば、司会の方からも紹介させていただけますよ
と言ってくれたんです。
また、母が愛用していた着物を着せてお見送りしたいという希望にも、「素敵ですね。きっとお母様も喜ばれると思います」と快く応じてくれました。
費用の説明も、最初から最後まで透明で、「これ以外に追加でかかる費用はありません」とはっきり言ってくれたので、安心して準備を進めることができました。
“人”が変われば、葬儀の印象もまるで違う
葬儀って、本当に「人」で決まるんだなということを、身をもって体験しました。
同じような内容の葬儀でも、担当者が変わるだけで、こんなにも印象が違うものなんですね。
相性の良い担当者は、まず遺族の気持ちに寄り添ってくれます。
「お疲れさまでした」「大変でしたね」といった言葉をかけてくれるだけでも、こちらの心は随分と軽くなるものです。
また、質問に対する答え方も全然違います。
分からないことを聞いても、嫌な顔をせずに丁寧に説明してくれるし、「他にも気になることがあれば、いつでもお聞きください」と言ってくれるので、安心して相談することができました。
葬儀当日の進行も、本当にスムーズでした。
スタッフの皆さんが連携を取りながら、遺族が戸惑わないようにさりげなくフォローしてくれるんです。
参列者への対応も丁寧で、「今日は故人のためにお忙しい中お越しいただき、ありがとうございます」と、一人一人に心のこもった挨拶をしてくれました。
そして何より、故人への敬意を感じられる対応をしてくれたことが印象的でした。
母の名前を呼ぶ時も、「○○様」ときちんと敬語を使ってくれるし、棺に花を入れる時も、「最後のお別れの時間です。ゆっくりとお過ごしください」と、私たちの気持ちに配慮した声かけをしてくれました。
心に残る見送りができた安心感
相性の良い葬儀屋さんにお願いしたことで、何よりも「心に残る見送りができた」という安心感を得ることができました。
この安心感って、本当に大切なんですよね。
葬儀が終わった後も、「あの時こうしておけば良かった」「もっと違う方法があったのでは」といった後悔の気持ちが残ることがないんです。
母らしい温かい葬儀になったし、参列してくださった方々からも「素敵な葬儀でしたね」「お母様の人柄が伝わってきました」といった言葉をいただけました。
葬儀後も、手続きのことで分からないことがあった時に連絡すると、快く相談に乗ってくれました。
「何かお困りのことがあれば、いつでもご連絡ください」と言ってくれて、本当に最後まで手厚いサポートを受けることができたんです。
この安心感は、その後の生活にも大きな影響を与えました。
「母をちゃんと見送ることができた」という確信があることで、悲しみの中でも前向きに過ごすことができるようになったんです。
やっぱり、大切な人を見送る時は、信頼できる人にお願いしたいですよね。
費用も大切ですが、それ以上に「この人になら安心して任せられる」という気持ちを持てるかどうかが、本当に重要だと思います。
『葬儀屋さんとの相性が大事だった話』のまとめ
葬儀屋さんとの相性の大切さについて、私の体験談を交えながらお話しさせていただきました。
実際に経験してみて分かったのは、葬儀は単なる儀式ではなく、故人への最後の贈り物であり、遺族の心のケアにもつながる大切なプロセスだということです。
だからこそ、信頼できる担当者と出会えるかどうかが、葬儀全体の満足度を大きく左右するんですね。
この記事の要点をもう一度まとめると、以下のようになります。
- 担当者の態度や説明の仕方で、相性の良し悪しは早い段階で分かる
- 費用だけでなく、丁寧な説明と共感力のある対応を重視することが大切
- 打ち合わせ時の相性チェックが、後悔しない葬儀屋選びの鍵になる
- 相性の良い葬儀屋さんに出会えると、心に残る見送りができる
もしこれから葬儀屋さんを選ぶ機会がある方は、ぜひ費用だけでなく、担当者との相性も重視して選んでいただきたいと思います。
大切な人を見送る時だからこそ、信頼できるパートナーと一緒に、心に残る葬儀を作り上げていってくださいね。
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