葬式でありがとうを言わないのはなぜ?失礼にならない感謝の言葉例

葬儀場で参列者に話しかける喪服姿の男性 風習とマナー

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葬式でありがとうを言わないのはなぜかというと、それは誤解であり、実は普通に使っています。

お葬式の場で「ありがとう」という言葉を使うことに問題はありません。

ただし、香典や返礼品を受け取るときには直接的な感謝の言葉を避けるのがマナーとされています。

でも、なぜそうなのでしょうか?

理由や背景を詳しく見ていきましょう。

お葬式で「ありがとう」を使うのは問題ない

お葬式の場で「ありがとう」という言葉を使うことは、全く問題ありません。

むしろ、よく使われている言葉なんです。

例えば、こんな場面で使われています。

  • 参列者にお悔やみの言葉をかけられたとき
  • 体を気遣う言葉をかけてもらったとき
  • お供え物をいただいたとき

これらの場面では「ありがとうございます」や「お気遣い感謝します」といった言葉を返すのが一般的です。

ただし、長々とお礼の言葉を述べる必要はありません。

簡潔に返事をするのがマナーとされています。

香典や返礼品を受け取るときは「ありがとう」を避ける

一方で、香典や返礼品を受け取るときには「ありがとう」という言葉を避けるのが望ましいとされています。

なぜでしょうか?

直接的な感謝の表現が相応しくない

香典や返礼品は金品の授受にあたります。

このような場面で直接的な感謝の言葉を述べるのは、やや不謹慎だと考えられているのです。

金品の授受に対して「ありがとう」と言うのは、何となく違和感がありますよね。

不幸が二度と起こらないようにという願い

また、香典返しに関しては「ありがとう」と言わないのが慣わしとされています。

これには「不幸が二度と起こらないように」という願いが込められているのです。

「ありがとう」と言うことで、再び同じような機会があることを連想させてしまうかもしれません。

そのため、避けられているわけです。

葬儀の場面での「ありがとう」に代わる言葉遣い

では、香典や返礼品を受け取るときはどのように応対すればいいのでしょうか?

以下のような言葉遣いが適切とされています。

  • 「お預かりいたします」(香典を受け取るとき)
  • 「恐縮です」(返礼品を受け取るとき)
  • 「ご丁寧に恐れ入ります」(返礼品を受け取るとき)

これらの言葉とともに、軽く一礼するのがマナーです。

特に香典を受け取る際は、必ず両手で受け取るようにしましょう。

受付係が「ありがとうございます」と言うのは問題ない

お葬式の受付係が「ありがとうございます」と言うのを聞いて、違和感を感じる人もいるかもしれません。

でも、これは全く問題ありません。

むしろ、適切な対応だと言えるんです。

参列への感謝の意味

受付係が「ありがとうございます」と言うのは、香典を受け取ったことへの感謝ではありません。

「お忙しい中、ご参列いただきありがとうございます」という意味が込められているのです。

つまり、参列してくれたことへの感謝の言葉なんですね。

親族の代理としての立場

また、受付係は親族の代理としての立場にあります。

「親族に成り代わり御礼申し上げます」という意図から「ありがとうございます」と言っているのです。

このような背景を考えると、受付係の「ありがとうございます」という言葉は何ら問題がないことがわかりますね。

お葬式での「ありがとう」使用に関する誤解

お葬式で「ありがとう」を使うことについて、誤解している人も少なくありません。

ここでは、よくある誤解とその真相について説明します。

誤解:お葬式では「ありがとう」を一切使ってはいけない

これは大きな誤解です。

実際には、お葬式の場で「ありがとう」は普通に使われています。

喪主の挨拶でも「ご会葬いただきありがとうございます」といった言葉が使われるのが一般的です。

また、会葬礼状にも御礼の言葉が記されています。

誤解:「ありがとう」を使うのはマナー違反

これも誤りです。

TPOをわきまえて適切に使用すれば、全くマナー違反ではありません。

むしろ、感謝の気持ちを表すのに適した言葉と言えるでしょう。

誤解:受付係が「ありがとう」と言うのは不適切

先ほども説明しましたが、これも誤解です。

受付係の「ありがとう」には、参列への感謝という意味が込められています。

親族の代理としての立場を考えれば、むしろ適切な対応だと言えるでしょう。

お葬式での言葉遣いで気をつけるべきこと

お葬式では「ありがとう」以外にも、言葉遣いで気をつけるべきポイントがあります。

ここでは、特に注意が必要な点をいくつか紹介します。

忌み言葉を使わない

お葬式では、不幸が続くことを連想させる言葉を使わないように気をつけましょう。

これらは「忌み言葉」と呼ばれ、避けるべきとされています。

例えば、以下のような言葉が該当します。

  • 「重なる」
  • 「続く」
  • 「再び」
  • 「たびたび」
  • 「またまた」

これらの言葉は不幸が繰り返されることを想起させるため、使用を避けるのが望ましいです。

簡潔な言葉遣いを心がける

お葬式の場では、長々と話すのは適切ではありません。

特に、お悔やみの言葉を述べるときは簡潔にするのがマナーです。

例えば、「ご愁傷様です」「心よりお悔やみ申し上げます」といった定型の言葉で十分です。

状況に応じて言葉を選ぶ

お葬式の状況によっては「ありがとう」という言葉が適切でない場合もあります。

例えば、若くして亡くなった方のお葬式や、複雑な事情がある場合などです。

そういった場合は、

  • 「恐れ入ります」
  • 「お預かりいたします」

といった言葉を選ぶのが良いでしょう。

状況をよく見極めて、適切な言葉遣いを心がけることが大切です。

まとめ

お葬式での「ありがとう」の使用について、ポイントをおさらいしましょう。

  • お葬式の場で「ありがとう」を使うことは基本的に問題ない
  • 香典や返礼品を受け取るときは直接的な感謝の言葉を避けるのがマナー
  • 受付係が「ありがとうございます」と言うのは参列への感謝を表しているので問題ない
  • 「ありがとう」以外にも忌み言葉を避けるなど言葉遣いに気をつける
  • 状況に応じて適切な言葉を選ぶことが大切

お葬式の場では、故人を偲び、遺族を慰める気持ちを大切にしながら、適切な言葉遣いを心がけることが重要です。

マナーを意識しつつも、相手の気持ちに寄り添った対応を心がけましょう。

そうすることで、故人や遺族への真摯な気持ちが伝わるはずです。

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